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緊急事態宣言だからこその民意とは

緊急時だからこそ、民主主義が大切で、話し合いが機能していることが大事。科学的情報に照らして決定しても、もし決断にミスがあれば、政府と市民がセルフで見直しができる社会でなければならない。でもこの緊急事態では、世界の国において民意の反映ということが、途上国やいくつかの国で危機に面しているニュースが入ってきた。

いろんな決断が、良いか悪いか、正しいか間違いか、早いか遅いか、に目が行きがちだが、

どのように決断が決められたか、市民としては見ていきたい。

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国と都が意見が違う。経済より人の命だが、経済の保持がなければたちまち仕事を失うことも命に関わる。日本の混沌とした決められない状況は、同調圧力の賜物にも見えるが、別の見方をすれば、勝手に国家が罰則や監視をしない(できない)という自由がまだ日本にはあると考えたら良いのか?自治体も決定権がどこまであるのか見せることは可能なのか?確かに補償が無いという、逃げの措置法だが、市民が科学情報を理解して集中的に行動したら、感染者増加に歯止めがかかるかもしれない最後の機会だと考えるべきか。

 

ハンガリーでは緊急事態宣言で、民主主義が危機に陥っているのではないかという。この2月ハンガリーのIS学校訪問にいく予定だった国。たった一か月の急展開は信じられない。EU各国も今は自国のことで精一杯だ。経済の危機は平和にも大きな影を落とすかもしれない。民意の反映がいつのまにか消失で、COVID-19後に、すっかり世界が変わってしまわないように。米中の動きも相当拙いと感じる。世界の地図が変わってしまっていたら、なかなか元には戻れない。

 

私たちもまた、なんとか大学の教育を届ける!の名の下にオンライン講義の準備に必死だが、それさえ上手くいけば良いというものでなく、使いこなすのは良いこと。しかし、やってみて気づくことあれば、他の方法と合わせないといけないかも知れない。学生たちの毎日はどんな風になってしまっているのか、まず知りたい。アルバイトは?生計は?友達は?ご家族は?学校は?どんな場所で状況で、オンラインを受講できそうであるか?このような社会にどんなことを考えているのか? 私の所属するスクールリーダーシップコースの院生は、現職であり、校長先生や、教務の先生、学校の動きを采配しないといけない立場の人が多い。毎夜、学校の様々な想定を考えてあらゆる対応に頭を悩ませているのであろうと思う。前年度のマニュアルは一つも役に立たないだろう。

 

卒業した教え子たちは、様々な場所で教員をしているが、この緊急事態の中、教科書を一軒ずつ配り、方針の発表に右往左往になって保護者への連絡に困っている。様々な決定権を全部国が握り、トップダウンで動かそうとしてきたから、これでは動けない。もっと我が国の教員、市町村の教委に、ある程度の裁量に任せてほしいものである。だから動きが遅くなっている。

 

人間は社会的な生き物だ。思いきり笑ったり、人に会ったりすることが楽しみだ。オンラインでは初回から課題を出すようにと、ある大学では通達を出しているそうだ。200人を超える一般講義では、それも致し方ないかもしれないが。本学ではまず内容をMoodleにアップすることは共通理解だ。でも、まずは学生と繋がった。顔が見れた。学生同士話した。考えていることを聞いた。ではないだろうかと思う。そう思って、Moodleに1回目を数回のイメージをしながら、2~3回目には、Zoomなどでやりとりができるように準備していこう。

 

ハンガリーのニュース→今は目を向ける余裕が、EUにもない。

https://www.afpbb.com/articles/-/3276990?cx_amp=all&act=all&fbclid=IwAR3bHd3h1Nm87z207H4_HEzg2z0LccbS1mQOT5sVXiSbJEG6ROS51AE5qrc