My first experience to compile a book.
今年人生初の、編著というものにチャレンジしております。明治図書の編集者がバックアップしてくださっています。
今まで、執筆させていただく方でしたが、自分も執筆するけど、玉稿をいただく方を経験させていただき、御原稿を拝見するのは、ワクワクします。映画で言えば、封切り前の試写会の特別席に座ってるみたいなものですから。
1つひとつ拝読してますと、寝れなくなってしまいました。
折しもコロナ感染症の影響でのリモートワークが、なぜかピタリですが、1つひとつ、ご質問に答えたり、話し合ったり。執筆者の深い専門が息づいていながら、本を手に取っていただく方には一貫したブレないメッセージが伝わるようにと思うので、たくさんやりとりはあります。
今週は、締め切りの到来で、10名近くの蒼々たる執筆協力者との最後の調整をしていました。どの方も教員として研究者として超ベテランです。言語面からのCLILもあれば、教科面からのCLILもあります。編著者としては、実践内容のレッスンを、自分が中学生になって、高校生になって、生徒として授業で考え、意見を出し、生き生きと活躍できそうかで拝見しています。たとえば、カリスマ教師に近い方は、自分が育ててきた生徒だから「ついてこれる・できる」という内容がややあります。しかし執筆では、初めて担当した生徒も興味を持ってCLILについてこれるような、梯子掛けを入れていただくように、別の方法を提案しながらお願いします。3時間ぶっ続けで科学の研究室にお邪魔して、実験材料をみせていただき、一緒に専門ページを見て、図を描き、メモを描き、一緒に流れを考えることもあります。まさに真夜中の研究室打ち合わせ。別の先生とは一緒に実施した経験済のCLILで、内容面はさすがのいい流れです。しかし、言語面のフォーカスをぐっと絞ることで、現場の先生も、これなら英語もしっかり使える、やってみたくなる実践にするため、4時間×3回など。 コロナVirusのための学会キャンセルや自粛が続き、たまたま空いた時間を、執筆者さんとの対話の時間にすることができて、これは幸せなのかもしれません。かえって忙しくなっていますが、やりたいことの忙しさですから、大丈夫です。
教科の先生(Subject Teacher)の、それぞれの専門分野の深さ、素晴らしさを目の当たりにしています。ちらっと聞く話や実物を見るときに、「アッ」専門分野では、そう来るんだと感激します。同時に、CLIL研究者として、生徒を一番よく知る元現場の教員の勘のおかげもあり、「ここは、こうしたら、誰でもチャレンジできるCLIL」になると、見抜けてしまう自分にも、少しだけ専門としての自信をもらいました。(えらそうですね。でもここは言語教師側の役割です)。そして共著者の伊藤先生が、それにぴったりのイラストをパソコンで即座に描いてくれます。伊藤先生もまた、私と同じように数名の執筆者と強力なサポートをしてくれています。わからないことは、明治図書の編集者が即座に指示をくれます。家で集中できないときは、スタバに、老舗のカフェにと、PCと紙もって、点々とします。とても地道な毎日を過ごしていますが、実を結ぶ、新しい教育課程の授業を工夫したいと思っている、全国の先生方にこの本が届きますように。
ちなみに、CLIL小中むけの本は、別途並行して、いよいよ大詰め、印刷所から校正が届きあともう一歩です。こちらも凄い集中力が必要です。出版社の方も休日返上でバックアップしてくださっている感じがします。
自分がこういうことは、意外に好きだったと今頃気づいています。それで、私自身の担当ページが一番後回しになってます。言い訳(^^)。さあ、もうすぐ4月、所属講座でのコース長の仕事がもう待ったなしになってきました。大学の春季スタートに集中せねばなりません。
そして研究を立派に終えた大学院生、ピンチを何度も救ってくださった同僚、先輩との、お別れの時期でもあります。心の中はコロナのざわつきと、お別れする方々への想いで、ちょっと潰れそうなんですが、タイムリミットぎりぎりまでスキマ時間の執筆を。
いつもの春のように、桜の花が満開です。