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なぜ論文投稿するの?

なぜ富士山に登るの? より答えがないです。先ほどまで学会発表から少し遠のいていたプロシーディングスを基本にした、国際ジャーナルへのCLILの論文仕上げをお手伝いしていました。私は2ndなので主ではありませんが、これは、いい~国際舞台での実践授業だったんですよね。院生らが成長し、フィンランドの生徒も日本の生徒も、おどろき、楽しんで、手ごたえを感じたことが、しっかりデータ分析されたものです。最初の基本の論文は、その実践の長丁場のデザインとデータ収集が一貫していたすばらしさに筆が動いたに違いなかったです。書いておきたい・・と思ったからでした。論文から著書にだんだん移行していきたいこの頃ですが、一つ一つのリーチが積み重なって、読んだ人はまた応用してくださるかもしれない。

 

先日、院生が、国会図書館で、それはいい博士論文を検索して閉架書庫から引き出してもらい、読んでいました。”Blue Ocean"だと彼は言っていました。それぐらいドンピシャだったのでしょう。目の前が開けた様子でした。しかしその彼は、それまでも非常によく調べて、自分でも試行錯誤で原案を作っていました。良いものには偶然、ラッキーだから出会えるというよりも、やはりそれに近づいた者には、おのずと見つかる。そういうものだと思います。データは読んでもらえるように書かなけれがパソコンで眠るだけ。Publishしなければ、思い出の彼方へと消えるだけ。なぜ投稿するの? 研究者が生業だからですね。