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異文化コミュニケーション講義とLoota先生

客員研究員は、正規留学生ではないので、主に論文やフィールド研究をするのですが、私の場合はフィンランドの大学教育や博士課程の運営に興味があるので、講義登録をしています。OKが出るものもあれば出ないものもあります。「Fundamental in intercultural and multilingual communication」という講義にでました。依頼はメールですので、良くシラバスを読み、自分の信条と似ていると感じた、Loota先生は、最初は戸惑われました。修士学生を育てる講義でもあるので、「参加型でもよいか」と返事が来たので、もちろんYes.また、大学管理側も、客員研究員に開いてよい講義か、ミニエッセイを書いてほしいときて、More than welcomeです。いつから始まるので、どこで会いましょうかとなって、なんとランチまで誘っていただきました。私自身は、学部でも修士でも、70%模擬授業や議論でグループワークを英語でしてきていますが、まだまだ力量不足です。Loota先生は、EU、アジア、南米と、あらゆる文化背景の修士40名をあいてに、エネルギッシュに異文化コミュニケーションを、本気のグループワークされていると感じました(シラバスを読むと)。それで私がなぜ受けたいかを書いたところ、長いお返事をくださり、意気投合してしまったみたいです。フィンランドは、とにかく早朝から動き回るので、朝のカフェで打合せとか、ランチしながら建設的な打ち合わせをすることが多いです。17時になったら速攻帰宅の様子。また、フィンランドと言えども、修士で本気のグループワークはあまりないことが、シラバスを読んでもわかります。議論形式ですが、やはりTeacher-Centered。

①講義は8時15分開始、揃った院生たちを早速グループ形成 名前を割り振っていました。

②わたしは、フィンランド、ペルー、ドイツ の院生グループです。

③Loota先生の方法は、なぜグループ活動をするか、体験して話し合わせてからすとんと理論に落とし、読むべき文献を紹介します。

④異文化コミュニには、どのようなスキルが必要だと思うか? と議論しました。出た答えを開設しながらビンゴをしてきます。語りがいわば、フィンランド風「関西弁」みたいで、皆引き込まれていました。エビソードが豊富です。(ネタが満載^^)

ーーここでCoffee Time グループで好きな場所のカフェにいって飲み物をたのみ、どんなスキルが必要がつぶやきながら30分後に教室にバック

⑤生徒らは、Negotiation not compromise  international empathy support encourage others participate demonstrate develp ideas discussion with others express our ideas properly と色々でました。

出なかったことで先生が主張されたのは、「Effectively make the process」「Interculturalとは、我慢=toleranceではなく、相手を凄いと感謝すること=appreciation」ということです。

⑥とくに異文化とうことでは、相手が自分と違うという事に感謝するかんじ。では Cultureの定義は何か・・これは答えが大量にあるので、次回までに読んで探す。

⑦異文化のグループにおいては、「自分自身を好きなこと、そのスタイルは出すこと、それをシェアする。自分のパーソナリティこそ大事。まわりからのプレッシャーで動かないこと」

よくグループワークでは、ゴールが設定され、それをいかに効果的にこなすかが目的になるが、そうではない、During Processで、コミットメントする。

⑧フィンランドに限らず、多文化社会では、この異文化コミュが上手くいっていないために、実はかなりの「Damage」損害が生まれている。という

例えば、

誤解が生まれるのを避けようとする態度、(Avoidance of misunderstanding)は、無意識に生まれていて、グローバル企業では、それでは個々の文化の強さは出せないという。

 

ペルーの学生もドイツの学生も言ってましたが、大学ではグループワークといえば、とにかくムードルで、ファイルやりとして、プレゼンは、それぞれバラバラに分担して、わたしら、どうやってグループワークするか、ちゃんと習ってない・・・だからこの講義はすごくいいと、言ってたのが印象的です。

 

そんなこんなで、メモは大量でした。インテンシブなので、週2回10月末まであります。Loota先生がShoutして、関西弁になると、ビューンと話がとぶので、リスニングとしてもいい勉強になります。面白かった。この方いつか関西にお呼びしたいと、ひそかに思った次第でした。

ひとついえるのは、「異文化に飛び込め」というメッセージを自分が体現されているところがすごいと思います。普通、日本から来たばかりの、どこの馬の骨かわからない私に、長文メールをくれないです。社交的なEUの人でも。